カテゴリー: マーケティング的に考えてみる

2015年10月28日 by Emi Yamashita

こんにちは、マルケト担当の山下です。

今回はマルケトではなく、マーケティングの話を少し。

先日、小学校3年生の子どもとの入浴中に、翌日の算数の補習授業についての話の中で、「算数は好き?苦手?」「勉強は大変?」という会話になりました。
非常に理屈っぽい我が娘ですが、答えが明確に出せる算数は苦手の様子。
私が以前「もっと子どもの頃に、算数や国語や英語を一生懸命やっておけば良かったな、って思っているよ」と言ったのが、彼女には気になっていたようで、そんな話題になったのです。

算数はデータや数値の論理的な分析や比較の思考の土壌作りには欠かせず、国語はカスタマージャーニーや相手のニーズを聞き出すヒアリング能力に役立つし、Webページの原稿やメールの文章を書くのにも使う、英語は海外のソリューションの情報を得るのに必要・・・という話はまだ難しいので、「いろんなお仕事で、お金を計算したり、文章を書いたりするのは算数や国語の勉強をしておかないと、上手く行かないことも多くなるんだよ」と伝えました。
すると、彼女はなるほどという顔をしました。親としては、自分の体験事例を反面教師にして、今すぐ子どもができることをアドバイスしたいと思うのが常ですが、やはり実際に自分自身が困ってみないと、アドバイスの意味はなかなか実感できないでしょう。

先日SNSでこんな話題がバズになっていたのを思い出しました。
Twitterのレ点さん(@8jouhan_ns)という方が、小学校低学年のときに、お母様から言われた言葉を紹介しています。

勉強をなぜするのか親に訊いたときに、コップを指して「国語なら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数なら『200mlのコップに半分以下残っているお茶』、社会なら『中国産のコップに入った静岡産のお茶』と色々な視点が持てる。多様な視点や価値観は心を自由にする」というようなことを返され

凝り固まった考え方は悪なのではなく損だ、というふうに教えてくれたのは助かりました。だから自由にやればいいんだ、ぶつかったらごめんなさいすればいいんだ。

1つの物事を多面的に捉えることができるようになるのが勉強である、という、子どもにとっても理解できる観点で、非常に説得力のある答えのうちの一つです。

毎日勉強をして何になるのか?誰しも一度は思った疑問。
マーケティングとして考えると、「勉強」が、「子どもにとって」「どんなメリットをもたらす」という切り口での理解促進と考えると、どんな観点で勉強の大事さを伝えればいいか、ヒントがある気がします。

かつて子どもに同様の問いの解として「将来の職業や生活の選択肢を増やすのが勉強」と言ったことがあるのですが、きっとそれはキレイな言葉になりすぎて「ターゲットに刺さらない言葉」だったかもしれません。
このTwitterの例のように、腑に落ちる言い換えを日頃から心がけたいなと思っています。

カテゴリー:マーケティング的に考えてみる

2015年08月03日 by Gozo Negishi

今年は8月から就職活動が本格化するようで、その解禁日にあたる8月1日の某所のスターバックスコーヒーは某大手企業本社の至近とあってか、面接待ちのダークスーツの学生が大挙して押し寄せており、さながら、山の頂上へアタックする前のベースキャンプのようだった。
ある学生は履歴書を書き、ある学生はメモを読み(自己PRや志望動機の直前確認だろう)、思い思いの過ごし方でその時に備えているが、その中に、すでに選考を終えた学生がおり、選考の内容について話していた。

聞くと「自社の商品(飲料)を売るにあたり、シニア向けか若者向けかを選び、商品をグループで企画する」という内容のものだった。

いわゆるグループディスカッションである。

本人は「何をどうしたら良いかまったく分からなかった」と言っていたが、ここにマーケティング的な思考を持ち込んで、考えてみようと思う。

――よろしければ皆さんも考えてみてください

与えられた条件は二つ
・商品:飲料
・ターゲットをシニア向けか若者向けか選ぶこと

僕のセオリーは以下
・商品がヒットするかどうかは、誰にも分からない。

まず、企画を検討する方針としては、
(少なくとも情報がまったくない状況では)商品がヒットするかは誰も分からないので、売れる可能性ができるだけ高くなる選択をする商品を企画する。ということ。

とすると、
・ターゲットは必ず母数の多いという理由から、【シニア向け】
・シニアと相性が良いと思われる【お茶】
・これにブランド力を強化するために【有名なお茶屋さんとのコラボレーション】
・自社の強みを生かすために【水にこだわりを持つような旗艦工場での生産】
・最後に【特保】認定を受ける

これで、お茶と水にこだわり、特保で健康も意識した、売れる可能性を限りなく高めた、シニア向けの商品が出来上がった。

もし、僕が学生ならグループディスカッションなので、検討の方針について、コンセンサスを取ることに全精力を傾ける。その後、シニア向け商品の企画に議論を傾けることができれば、8割ゴールに近づいたと言える。
思い思いのシニア向けイメージを述べてもらい、集約段階で、各人の推す強みの要素を詰め込んでいけば、商品は出来上がりである。

上記のプロセスがスムーズに議論できれば、このグループは次の選考に進むことができるのではないだろうか。(勿論、議論の進め方や話のまとめ方等のスキルも見られているであろう)

ただ、ここまで読んでいた皆さんもお気づきだと思うが、論理的に売れる可能性を高めることに注力すればするほど、普通の、いわゆる”尖っていない”商品ができあがる。
売れる要素を詰め込み、可能性を高めたはずのパッケージが、売れるはずのない商品となってしまうのが、商品企画の難しいところである。

とはいえ、この処方箋は既に誰もが知っている。
クリエイティブワークを加え、商品に個性を与えることだ。

マーケティングとクリエイティブのバランスが、良い商品を生むことは明らかなのだが、各社の商品ラインアップを見ると、実際の現場でこのバランスを取ることが、いかに難しいかが容易に分かる。
会社内もグループディスカッションも、グループ内の調整が一番大変だったりするのだ。

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